ジャイアンシェフ
私たちはいつも同じ時を共に過ごし、いつだって帰る場所が私達には。そしてそれらの時は永遠に続くと信じて.......
過去に書き綴った青春ストーリーの続編です。
『前置き』(前作を読まれてない方はこちらを先に⇒ジャイアン伝説)
”親友ジャイアンはとんでもない不潔でありながらも調理師免許をもつ偉大な男!”
あれは私たちが高校2年生の冬、あの時もいつもどおりに溜り場のイケメン出木杉の家で集まっていました。そして12時を過ぎた頃、お腹をすかしてしまった私たちは、クレイジースネ夫を筆頭にあることを企みました。
地元にはおばあちゃんが経営している小さなたこ焼き屋がありました。私たちは、そのたこ焼き屋に忍び込むことに。なぜだか今でも分かりません。私たちは大量にタコの入った袋だけをそこから盗んだのです!笑 (良い子は絶対真似をしないで下さい)
その袋を抱えた私たちは出木杉家に戻り、タコパーティを開催!しかしカットされたタコはすぐに飽きてしまい私達の空腹は満たされませんでした。
そこで我らのジャイアンシェフの登場。彼は、”今日もいいネタ入ったね。腕が唸るの〜!” と言いながらキッチンへ。もちろん私たちは、期待するどころか恐れすら感じていました。
数10分後、ジャイアンは一つの大皿を抱え、ドヤ顔で一言、”さあ〜行っちゃいな!”と。その振る舞いと裏腹に料理の見た目はというと、ただ赤く茹で上がったタコの山々。
結構な時間をかけてタコを茹でただけなのか?と疑いながらも恐る恐る私たちはタコを口に!! もちろん結果はとにかくまずく、全くもって食べることができませんでした。食材はタコだけなのに、恐るべしジャイアンシェフ!
大量のデリシャスタコの山の問題を抱えた私達。そうここでクレイジースネ夫の登場です。(スネ夫とは⇒ボイスレコーダーと青春)
話はその時から数ヶ月前にさかのぼります。突然、警察が出木杉の家に訪問。なぜなら、出木杉の所有している原付が盗難だと近所の意地悪ばあさんが警察に通報したからです。私たちはの行動を常にチェックしていたおばさんの妄想が膨れ上がったのです。(実際は出木杉の原付です )
そんなこともあり、いつか仕返しをしてやろうと考えていたのが好機!毎朝、おばさんは自転車で買い物へ出かけるのを知っていた私たちは、その夜、ジャイアンシェフの傑作を抱えておばさんの自転車の元へ。そして、その自転車かごにデリシャスタコを投入!正直デリタコが大量だった為、かごから溢れていました!
そして翌朝、おばさんの驚きの顔、その瞬間の為に徹夜をしました。今でもその時の彼女の顔を忘れることができません。笑
たこ焼き屋のおばちゃん、近所の意地悪ばあちゃん本当にあの時はすみませんでした!
関連記事 登場人物紹介もあるので是非最初にこちらから読んで下さい。
クリックプリーズ