ドン・ペリニヨンと雅人

Vintage Champagne with Masato

 Foter

 私達の未来はいつだって予測不可能な可能性を無限大にひめた物語が待っている。そしてそれらがどんな出来事であっても過去の想い出になった時、儚くもいとおしく思える.....

"迷える15才の私の決断"

無鉄砲にも何も考えずに高校を中退してしまった15歳の私。自身の将来の可能性について頭がハゲるほど真剣に考えた！自分の人生の中であれほど考え抜いたことは未だかつてあっただろうか.....そして二つの答えに行き着いた。自衛隊に入隊もしくは夜の世界に入るか。なぜそのような答えを出したか今でも不明です。

幸運なことにどちらの道も選べず、やり直す道を選んだ私は夜間の定時制に通うことに。その後、運にも恵まれて大学に入学。学生生活を一言で表すなら、大切な親友を見つけることができた最高の場所、そして彼らがいたから今の自分がある。まっ勉学に関しては後悔ばかりですね。

"悪友の一言から Suit up!"

この物語の始まりは、平凡な大学4年就職活動中に突然起き訪れました。昔からの悪友がお勤めを終えて自由の身に。そんな彼が更生するにあたり、ホストクラブを経営したいと私達に打ち明け、”お願いだから俺の為に少しの間みんなホストになってくれ!”っと唐突に彼は言い出した。私達は揃ってYes^^

夜の世界へ踏み出す事への躊躇はあったものの、彼への手助けだという好都合な自分達への言い訳、そして何より新しいことをチャレンジすることへの好奇心が私達にとんでもない団結力をもたらすことに。

お店の設備は整っているものの、料金システム、メニュー、お酒の在庫、何もか準備不足。私達は仕事、学校の合間に皆で集まり重要なミーティング。会話はもっぱら誰がNO.1になるかって競い合ってただけでしたが。笑　

もちろん営業活動も行いました。バッチリ着慣れないスーツ着てキャバクラ営業へ!! 営業忘れてかなり楽しんでましたが....

"伝説のホスト森 雅人？"　(源氏名です 笑)

オープンからの最初の1ヶ月。元から個々に持っている人脈に加え、キャバクラ営業の成果があったのか、ドンペリを飲み明かす毎日(ちょっと大げさです！ 笑)。ちなみに森 雅人(自分)はお酒が苦手だったので、飲んだふりしてグレープフルーツジュース。笑　しかし、飲めないディスアドバンテージをもろともしないトークスキルでNO.1とは逝かずともぼちぼちのポジションキープ。笑　

いつだって巻き返してトップの座に" It's gonna be legendary~~!! "

ドンペリニヨン 白 750ml

 時にはヘルプで若手の後輩も参加することもしばしば。ただ飲み過ぎて、急性アル中手前になって控室でウンコ漏れ漏れで記憶失っちゃた子もいましが.......

順調なお店と裏腹に閉店後、スタッフ間でのもめごとは日常茶飯時に。昼も夜も仕事と2・3時間の睡眠、すでに私達の疲れはピークを通り越していました。加えて、閉店後はいつだって私以外は酔っ払いの集まりと悪条件。ちょっとしたことで、すぐカッとなり口論、そして時には殴り合いに発展。でもやっぱり俺たち最高のダチだなと思う。最後は何があってもファミレスでみんな揃って朝ごはん。そして指名多く貰った奴は決まって豪華な朝飯^^

"映画のワンシーンのように"

事件はいきなり訪れた！閉店後、オーナーの悪友がホストの一人に対して抱いていた不満が膨れ上がっていた。閉店後、私達は彼をなだめる為に1時間にも及ぶミーティングを。ここで知って置いて欲しいことが、悪友オーナーのなりは伝説のラッパー"ノトーリアス・B.I.G." にそっくりのデカイ奴!

そんな彼が私達の説得の最中におもむろに厨房へ。ただお腹が空いたので食べるものを探しに行っただけと思っていた私達。しかし厨房から出てきた彼の手には出刃包丁が!! ま〜スーツを着た彼に包丁が似合うこと。笑

厨房付近にいた私を含めた数人のホストを押しのけ、雄叫びを上げながらフロアーの一番奥に座っていた彼の胸めがけて巨体が襲いかかった! その瞬間私は悟った、もう手遅れだ死人が出る!! っと。

それらの瞬間は、映画のワンシーンのようにスローモーションかつ鮮明に私の記憶に残されている。そしてこれからも決して拭い去ることのできないだろう....

彼の胸を捕らえる間際、友人の周りにいたホスト全員がノートリアスを羽交い締めに!!! 今思えば、あれが数人のホストしかいなかったら、あのノートリアスを止めることは出来なかっただろう.....笑

伝説は夢へ.....

その事件から数週間が経ち、お店の繁盛と裏腹に、オーナーが夜逃げをしてしまった。そして、ホスト森雅人伝説は始まることなく、終止符を打つことに.......笑　

たった数ヶ月の私達の夢物語。同じ目的を持ち、仲間と分かち合った時間は今でも最高の想い出であり、笑いネタでもある。

Kei's comment

"Do not get stuck by one great moment that happened in your past because if you do, you will miss far more wounderful moment in your life in the future. Whatever you want to do, do it right away."

決して過去の素晴らしい時間を取り戻したいなどと考えてほしくない。なぜなら、これから私達にはもっと素晴らしいことが待ち受けているのだから。ただそれを見過ごすか、見過さないかだと私は思う。今が最高の時だと言える自分でありたい^^ 

記事　"How I met your mother"

※マイブームの海外ドラマからフレーズを^^！

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